障害があっても皆と一緒に学ぶ@イタリアの小学校

イタリアで子育て

昨年9月に小学1年生になった息子。

最後の3か月間は、新型コロナウィルスの影響で学校に通うことができず、遠隔で授業を受けましたが、6月に無事1年生を終え、夏休みに入りました。

この1年間で親も色々な経験をし、イタリアの教育を垣間見ることができました。

中でも、イタリアの小学校でとても興味深かったのは、障害のある子も同じクラスで学ぶことでした。

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息子が最初に名前を覚えた子

息子が最初に名前を覚えたクラスメイトはNちゃん。

印象深かった理由は「自分よりも歯が少ないから」という理由でした(笑)。

息子の口からよく名前が出るNちゃんはどんな子なのか。

一目見てみたいと思うも、登下校時の送り迎え時にNちゃんらしき子の姿は見えません。

(イタリアでは保護者による送迎が義務付けられています)

それもそう。

Nちゃんはみんなよりちょっと遅く学校に来て、ちょっと早く帰るのだそう。

親の都合かな?と思っていたら...

ある日息子から「Nちゃんの先生」という言葉が。

Nちゃんには、Nちゃんをサポートする専属の先生がついているのです。

手助けが必要な子にはサポートの先生がつく

小学校の先生をしている友人に聞いたところ、イタリアには特別支援学級のようなものはあまりないのだそう。

(ある論文によると、障害を持つ子の95%以上が通常の学校に通うとのこと)

サポートが必要な生徒も、他の子ども達と一緒のクラスで勉強し、専属の先生が手助けをします。

息子のクラスには支援を必要とする子が2人おり、

Nちゃんはおそらく軽度の自閉症

Lくんは注意欠如・多動症(ADHD)ではないかと思います。

Lくんは入学から数ヶ月間、時々脱走を試みていたため、こうした場合は特別クラスに行くこともあるようでした。

しかし、特別クラスは常設という訳ではなく、他の子どもに影響が出るような場合など、その都度必要に応じて対応しているようです。

本人はどっちが楽?特別支援学級か通常のクラスか

日本では、発達に応じて通常のクラスではなく、特別支援学級/学校に通う子もいますよね。

個人的には、

皆と同じクラスで学べるイタリアのシステムのほうが好ましい

と思います。

しかし、息子から学校での出来事などを聞くと、

もっと落ち着いた教室で、その子の特性に合わせた環境で勉強したほうが本人も楽なのでは?

と感じることもありました。

それが、断然イタリア式がいい!と思った出来事が。

タブーのない子どもの世界

学校から帰宅し、昼ご飯を終えて宿題をしていた息子。

この日はちょっと疲れていたようで、なかなか集中できず、体をグラグラ揺らしていました。

そうすると、思い出したように笑いながら

「Nはね、遊びの時にこんな風になるときがあるんだよー!面白いぃ」

と。

軽度の自閉症だと思われるNちゃんのことです。

親切にしないことで生まれる友情

息子は、Nちゃんの常同行動と思われる動きを、

Nちゃんのちょっとした癖

と受け止めているよう。

「障害のある子の動きを面白いだなんて思っちゃいけない」

とタブー視することもなく、

「障害のある子だから優しくしてあげなくちゃ」

と特別視するでもなく、

ありのままのNちゃんを、気の合う仲間として大事に思っているようです。

特別な子にさせない

これが、もしNちゃんが特別支援学級に在籍していたら...

きっと「特別な子」として遠慮や距離感が生まれていたのではないかと思うのです。

そして、息子が大人になって障害のある人に会った時にも、

同じように距離感をもって接してしまうのでは。。。

そうなると、

障害のある人は疎外感を抱きやすく、弱者としての扱いを受け、自尊心を保ちながら生きることが難しいのではないでしょうか。

どの子をも一人の人間として見る

イタリアの小学校で、とても大事なことを学んでいる息子です。

(もちろん、子どもには残酷な面もあるので、大人がしっかりと状況を把握し、必要に応じて導いてあげることが大事。そういう意味でも、補助の先生の存在は大きいと思います)

イタリアドラマのご紹介「輝ける青春」

イタリアでは、1970年代に

「精神障害のある人を精神病院に閉じ込めてはいけない」

という運動/改革がおこり、現在では精神病院は全て閉鎖されています。

こうしたことも「障害があっても通常の学校へ」というポリシーと関係しているのかもしれません。

ちなみに、この改革については「輝ける青春」というドラマで見ることができます。

タイトルはちょっとあれですが...

しかも全部で6時間という長さですが...

実際の歴史的な出来事がちりばめられたとても良いドラマです。

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